現在、IoT(Internet of Things　モノのインターネット)の発展はめざましく、スマートグリッド、高度道路交通システム、知能型物流、知能型住宅、環境保護、工業自動制御、医療衛生、精密畜農業、金融サービス業、公共安全、国防軍事などの分野で、幅広く応用されています。しかし、ご存じのように中国におけるIoTは、全体的には依然として一部に応用モデルを持つ以外は、模索を続ける発展初期の段階にあり、具体的な応用規模を形成しておらず、先進国とは差があります。センサーとIoT技術は密接に関係しており、IoTの将来的な発展を支える重要な要素のひとつであると言えます。センサーチップ、センサーノードの研究開発に尽力する昆侖海岸は中国国内のセンサー業界を牽引する企業の一つです。昆侖海岸がIoT分野で今後どのような展開を見せるのかという部分について、先日、中国自動化網が昆侖海岸に対し取材を行いました。IoTと、その発展に尽力する企業を深く理解するため、下記のようなやり取りが行われました。

質問一、工業博覧会において、昆侖海岸が出展した新製品は高い評価を得ていました。今回の新製品および技術に関する基本情報や優れた部分を紹介してください。

 回答：昆侖海岸は主に工業制御、環境モニタリング、無線センサー、データ収集といった4大製品があります。今回の工業博覧会において、昆侖海岸ブース内の体験エリアでは、4大製品の現場デモンストレーションを行いました。その他、IoTクラウドサービスプラットフォームも目玉製品です。このプラットフォームにより、お客様は任意の端末を用いて直接現場のIoTノードの時間、履歴、警報データ、ブラウザマップ、データ曲線情報をチェックすることが可能です。

質問二、2013年も既に10カ月が経過しましたが、中国国内全体の経済環境は好転しているものの先行きははっきりとしません。昆侖海岸の市場における状況はいかがですか。また、業績やどのような困難が有るかについても教えてください。

回答：長年の努力を経て、昆侖海岸の製品および技術は業界を牽引するものとなっています。2013年、昆侖海岸は中国移動杯の第1回「インテリジェント北京大会優秀ソリューション賞」を受賞し、JZH-0無線センサーは控制工程網が選出する本土刷新賞を受賞しました。昆侖海岸が担当する「地面高精度気圧センサー産業化のコア技術攻略」における「地面高精度気圧センサー器具研究製造および産業化攻略」プロジェクトも順調に検査を通過しました。昆侖海岸が研究開発、生産するJYB圧力液位トランスミッタは、ガス防爆証書を取得しました。いかなる状況でも困難に直面することはありますが、昆侖海岸は団結し協力する優秀なチームです。困難に直面しても、私達は楽観的な心理状態を維持し、そしてこれを攻略します。

 質問三、昆侖海岸は2000年にISO9001品質マネジメントシステム認証を取得し、更に現在は、GJB中国軍標準システム認証、ISO14000環境マネジメントシステム認証、中国船級社品質システム等を備えており、製品品質および技術刷新を強く重視していることが見てとれます。昆侖海岸は主にどのような方法を通じて製品品質と技術向上を保証していますか。

 回答：新しい情勢下においては、昆侖海岸は新技術と新製品の開発および応用に尽力し、センサーチップ、センサーノードを起点として、知的財産権を所有する新型IoTのセンサーチップを生産します。技術的な試みは次のように行っております。昆侖海岸は生産工程においてコストダウンを行い効率を高め、すべての生産工程のコントロール力を強め、製品の高品質と低コスト化により市場競争力を有します。昆侖海岸は低価格を追求するメーカーではありません。コストダウンを繰り返しては、最終的に製品の品質を保証できなくなるからです。昆侖海岸はずっと優良な製品とサービスをお客様へ提供することへ力を尽くしており、刻々と変化するお客様のニーズを理解し、それらに基づいた課題に対しての技術研究開発を行います。製品はISO9001-2008品質マネジメントシステムの厳格な要求に基づき生産され、工場出荷合格率を保証します。納品時に問題が発生した場合、昆侖海岸は全力でサポートを行い、これを解決します。心配を残さないサービスを展開致します。

 質問四、IoTがここ数年急速な発展を見せております。昆侖海岸も2013年7月に無錫昆侖海岸物聯科技有限公司(以下｢無錫昆侖海岸｣)を設立しましたが、設立の狙いを教えてください。これは昆侖海岸の主力が戦略的、資金的な傾向を含めてIoT分野へ転換していくことを意味するのでしょうか。

回答：情報化の継続的な発展に伴い、IoTは社会に進出し、各業界から注目され、重要な産業へと成長しました。センサー分野は再び急速に発展する時期を迎え、昆侖海岸も今回の時期に合わせ、日々拡大するIoTの市場ニーズに順応するため、無錫昆侖海岸を設立し、2013年7月に全面的な運営を開始しました。無錫昆侖海岸は感知層のセンサーと伝送層のIoTゲートウェイを2大主力とします。製品技術の研究開発および生産に従事し、IoT応用企業ならびにクラウドサービス企業へデータ測定、収集、接続の全方位ソリューションを提供します。無錫昆侖海岸の設立は、昆侖海岸製センサーおよびIoTゲートウェイ製品を全面的に進歩させるでしょう。

質問五、貴社は無錫昆侖海岸物聯科技有限公司に対してどのような展望を持たれていますか。具体的な目標はありますか。

回答：無錫昆侖海岸物聯科技有限公司(以下｢無錫昆侖海岸｣)は北京昆侖海岸伝感技術有限公司が無錫で設立した100％子会社(資本金2,000万元)で、主に中国国内外のIoTおよびクラウドコンピューティング企業へ向けた感知層のセンサー、ゲートウェイ製品およびサービスの提供を行います。2014年の無錫昆侖海岸の販売目標は3,500万元です。

 質問六、昆侖海岸未来のIoTの発展における役割とは何でしょうか。はっきりした位置付けはありますか。

回答：昆侖海岸の主要製品はIoTの感知層と伝送層に属しており、これはIoTの将来的な発展を支える重要な要素の一つです。将来的に、昆侖海岸では新技術、新設備、センサーチップやセンサーノードにはじまる新しい製造技術を用いて独自の新型IoTセンサーチップを開発します。 昆侖海岸は、中国国内のセンサーおよびデータ収集製品を牽引するサプライヤーを目標とし、一流の技術と製品により、IoTの発展を支えます。このIoTという新興分野において、一歩ずつ着実な歩みで長期展開を図りたいと考えています。

質問七、昆侖海岸の2014年における計画目標は決定されましたか。また具体的に教えていただけますか。

 回答：2014年の企業全体の運営方針に変化はありません。第1四半期には重点的に製品技術の最適化と生産コストの低減を行い、更なる優良製品をお客様へ提供できることを目指します。このほか、製品販売チャネルの拡大を急ぎ、販売店の利益維持と、市場シェアの開拓に重点を置きます。

 質問八、中国国内のセンサー市場の基本的な情況、またどういった問題が存在しているかお聞かせください。さらに、来年のセンサー市場の動向を予想してください。